記憶のプール
閉校となった大赤沢分校の理科室を展示場所とするインスタレーション。校長室に残されていた古いアルバムの写真をもとに、当時の記憶を現在の空間に浮かび上がらせる。
アルバムに記されていたのは、51年前に作られた”土のプール”や当時の学び舎、子供たちの生き生きとした表情。インスタレーションは、当時の象徴ともいえる土のプールを記憶の断片が留まる場所とし、光のホログラフィーによって水の中に当時の光景を映し出す。
プールのミニチュアは当時と同じ大赤沢の土を用いて再現。かつての黒板には、記録写真や学校のプリントなどのコラージュがほどこされ、プールという象徴を介して当時の記憶を追体験する空間とした。